こんにちは、バイヤーの岡林です。
久しぶりのよもやま話です。
今回の舞台はポルトガル。カステラ、天ぷら、コンペイトウ(金平糖)などが日本語として広く伝わっていますが、語源はポルトガル語。
キリスト教伝来のザビエルから始まり、鎖国を行っていた江戸幕府も初期まではポルトガル交易を続けていたと言いますから、日本とポルトガルの歴史的つながりは長きに渡ります。
訪問したのはポルトガル第二の都市ポルト、世界遺産都市です。大航海時代を経て、ポルトガル繁栄の時代はここポルトから始まりました。
フランス・パリ近郊にあるBEAUVAIS空港からLCCで有名なRYANAIRで出発です。このライアンエアー航空は、アイルランドを本拠地に構えるヨーロッパでも新進気鋭の格安航空会社。欧州では近年ものすごい勢いで拡大しています。
飛び立つこと2時間でポルト上空に到着。窓から見える風景がすでにエキゾチック。建物の屋根がブラウンなんですね。
空港到着後、現地の案内人に連れられたのが、ビーチ!6月のポルトは快適そのものです。この海岸のはるか向こうには南米大陸のブラジル。かつて植民地だったブラジルはポルトガル語なんですね。
市内に移動する途中「MICHI(私のこと)、面白いところに連れて行ってやる」と言われて来たのがこのお店。そこには程度はともかくヨーロッパのヴィンテージバイクが所せましと並んでいました。こういう場所にある車両こそ、掘り出しものが多数眠っているんです。アルゼンチン移民だという店主のおばちゃん。ヴィンテージバイクの知識が半端ない(笑)<https://www.facebook.com/cpopulares>
ポルトガルはEU加盟国の中でも物価が安く、フランスやイタリアのアパレルメーカー工場が多数あります。EU国内の輸送だと関税もかかりませんし、フランスを比較しても人件費は約半分だそうです。だからお買い得なヴィンテージ車両が見つけられる穴場かも。
サプライヤーとのミーティング後、いよいよポルト市街に到着。一緒に行ったKabi<写真左/France/HELSTONS社長>さん、現地コーディネーターのManuel<写真中央>さんに同行しました。それこそ私はポルトガル語は“オブリガード(ありがとう)”以外全く分からず、先述したカステラや金平糖などの単語を羅列したところでコミュニケーションが取れるはずもありません。
Manuelさんのガイド付きでしばらく中心地を散策することにしました。たそがれ時のポルト市街はまた素晴らしかった。
ポルト中心にあるサン・ベント駅。構内一面に磁器タイル2万枚が敷き詰められており、さながら美術館。
創業1923年の老舗「Cafe Majestic」。観光地としても有名です。その隣にはFUJI FILMの看板が!
ドウロ川に掛かっているのは、エッフェル塔を建築したエッフェルの弟子テオフィロ・セイリングの設計で、上部の長さ約395m、高さ約45mを誇る。
余談ですが、Motorimoda神戸店の原田店長は、かつてポルトガルに留学経験がありますので興味のある方はぜひ神戸店にお越し下さい!
日も暮れて夕食後に繁華街へ。平日の夜でもたくさんの人で賑わっていました。
下戸の私は有名なポートワインやジンの味は堪能できませんでしたが、かつて大航海時代の栄華を感じつつもそのしっとりとしたポルトの街並みに酔いしれました。
おしまい。