浅間山レースを知っていますか?
Oct 26,2015
こんにちは、バイヤーの岡林です。
先日、群馬県浅間山で開催されました、『ASAMA MOTOR FESTIVAL 2015』に行ってきました。軽井沢から紅葉がまぶしい鬼押し出し浅間園へは絶好のドライブルートでございます!
この会場を散策していましたら、遠くに気になる建物を発見!ふらふらとそこに向かうと何やら興味深い場所にたどり着きました。
「浅間山レース」というのが、日本のオートバイレース発祥地であるというのは聞いたことがありました。その記念館と邂逅したのも何かのご縁。スマホの新機能は全く頭に入りませんが、クルマ&バイクのことになると話は別。あくなき知的探求心を持って入場したのであります。
エントランスを入ってすぐに目に入ったのが、この車両。1960年式の「陸王」。和製ハーレーと呼ばれた車両です。OHVエンジン750㏄の排気量は、当時国内最大ではなかったでしょうか。パッと見、ハーレーのFLHに見えますね。残念ながら陸王モーターサイクルは1960年に倒産してしまいます。
手前の白いオートバイがなんと「メグロ」の白バイ。これは初めて見ました。500スタミナK1Pというモデルです。東京オリンピックでは聖火リレーやマラソン先導ではこのメグロの白バイが使用されていました。そして、奥の車両がメグロRZ。1957年の浅間山レースでは優勝した実績もあります。
お次はMOTO GUZZIのGALLETTO(ガレット)というモデル。1954年式のスクーターみたいなモデル。今のモトグッチしか知らない方にはピンとこないモデルでしょうね。リアタイヤは片持ち式スイングアーム!
「スタ――――ト」の横断幕が時代を感じさせます。スタートがあればもちろん。
「ゴール」がある(笑)
そもそも浅間山レース(正式名:浅間火山レース)とは、1955年~59年にかけて行われたもの。当時、日本のバイクは欧州メーカーの性能に比べて著しく劣っており、国産車の育成と性能向上をレースによって洗い出していく、という目的で開催されたのであります。当時はサーキットなんかありませんでしたからね。しかし、このレースのおかげで日本のオートバイメーカーは改良を重ね、世界への躍進というスターティンググリッドに立ったのであります。
この記念館、バイク博物館というより、どちらかというと浅間山レースを知ることに重点が置かれているので、展示車両の数やオートバイそのものの貴重性を考えると期待外れになるかもしれません。入場料は300円と良心的。今回のようなモーターイベントのついでに立ち寄るのがベストだと思います。昔のモーターサイクリストやライダースクラブ等の雑誌もライブラリーに多数用意され、自由に閲覧できるのは良かったです。隣には浅間火山博物館(鬼押し出し園)や遊歩道もあります。
ドライブ、そしてツーリングの秋。
まだそんなに寒くないので、Motorimoda & Boleroでかっこいいウエア買ってあちこち馳せ参じましょう!
おしまい。