こんにちは、バイヤーの岡林です。
11月初旬の肌寒くも日差しが陽気な朝のパリは、長いフライトの疲れを一掃してくれます。パリ・リヨン駅前のカフェでクロワッサンとホットコーヒーを流し込み、待ちわびた今日の冒険を考えると、駅の喧噪や広場で交わされるアベックたちのキスも気になりません。
先日、フランスを訪問した際に、フランス東部アルザス地方にあるMulhouse(ミュールーズ)に行ってきました。パリからスイス・チューリッヒに向かうTGVで約3時間。直通線があるので便利です。訪問は初めて。
TGVって速いのはいいですが、快適性は新幹線のほうに軍配が上がります。
ミュールーズの到着。鉄道の“駅”のことをGARE(ガー)と言います。ここからトラムに乗り換えてまた移動すること10分。かわいらしいおもむきの駅に到着しました。最近フランスではこのトラムが増えているように感じます。
ズバリ、今回の目的はここ。
国立ミュールーズ自動車博物館!
以前から行ってみたかったんです!!
エントランスには自動車を模したオブジェが出迎えてくれました。トレビアン! 入場料を11.5€(約1,700円)を支払って、興奮を抑えられない小生は足しげく館内に駆け込みました。
館内に入るや否や、この迫力にまずは圧倒されました。
さすが博物館というだけあって、内外観のデザインは自動車のものといえども素晴らしいですね。車両の古い順から展示されているクラシックカーが整然と並んでおり、このような回廊が何列にも渡っているんです。展示車両はなんと400台で世界最大!館内を煌々と照らすランプ塔が展示車両たちを一層引き立たせています。
そもそも、自動車という乗り物の源流は馬車から引き継がれています。キャビンはまさに走る応接室。およそ時速30キロくらいで走行できた模様で、これらの自動車は1900年前後のものです。
少し雰囲気を変えて、ラリー車の展示。中央は今なお日本でも人気のあるルノー5(サンク)ターボ。リアのオーバーフェンダーがたまらん。
いかがでしたか?これまでいくつかの自動車博物館を訪問しましたが、ここには大変満足しました。温故知新と申しますが、名車を巡礼する旅もまた一興です。
おしまい。
そうそう、ここミュールーズはスイス国境の街。せっかくなら国境を越えてみようと、スイス・バーゼルに向かったのであります。後日、バーゼル訪問記をアップしようと思います。よろしければまたお付き合いください。